ニック・デ・フリース

決勝最終順位：12位

「非常にチャレンジングな状況に置かれた非常に難しいレースでした。ファーストスティントはもっとできたと思います。レースペースが大きく落ちてしまいました。そのあと、ミディアムでのラスト7周でスピードを得ることができましたが、そこから雨が降り始めました。最初にオスカー（ピアストリ）をあそこまでプッシュしなくても良かったのかもしれませんが、まずまずのレースになったと思います。インターミディエイトは熱もグリップも不足していましたが、ノーズにダメージを与えることはありませんでした」

「全体を振り返ると、この週末には満足しています。トリッキーなコンディションでしたが、大きなミスは犯しませんでした。トップ10に近づけたのは励みになりますし、週末を通じてチーム一丸となってマシンを好ポジションに置くための努力をしてきました。ここで得たポジティブな材料をバルセロナに持ち込みたいと思います」

 

角田裕毅

決勝最終順位：15位

「厳しい結果になりました。素晴らしいペースが得られていましたし、レースをコントロールできていました。ドライでは特にそうでしたね。雨が降り始めたあともミディアムからインターミディエイトへのタイヤ交換のタイミングはパーフェクトでした。チームは素晴らしい仕事をしたと思います。ですが、週末を通じて抱えていたブレーキの問題が雨でさらに大きくなり、状況を上手くコントロールできなくなりました。結局、そのあとはレースが終わるまで助手席に座っているような感覚でした」

「もちろん、僕は苛立ちを感じていますが、チームも同じ気持ちです。なぜなら、今日はポイントが獲得できる可能性があったからです。受け入れるのは難しいですね。まだ伸ばさなければならない部分がいくつかありますが、この週末からはいくつかのポジティブな材料も得られました。自分たちをリセットしてバルセロナに向けて集中していきます」

ジョディ・エギントン（テクニカルディレクター）

「レース終盤はフラストレーションが大いに溜まりました。裕毅はすべてがプラン通りに進んでいましたし、ニックもグレイニングで少し苦しみましたがペースは良好で、タイヤが元に戻ったあとは集団から離れることができました。ですので、ドライコンディションでの両マシンは十分やれていました」

「そのあと、雨が降り始めて、両マシンを同じ周にピットインさせてインターミディエイトに交換しました。正しいコールができたと思います。ですが、裕毅がすぐにブレーキで苦しむようになりました。複数の調整をトライしたのですが、結局ブレーキは不安定なままだったため裕毅はブレーキングゾーンでプッシュできず、ラップタイムが落ちてしまい、マクラーレン勢に抜かれたあと、コースから外れてしまいました。ニックは裕毅ほどトラブルに振り回されず、インターミディエイトでラップタイムを伸ばしていきましたが、雨の力を借りてもポイント圏内は届きませんでした。モナコでポイントを獲得するのは簡単ではありません」

「全体を振り返ると、マシンが予選と決勝のドライで良いペースを見せていたことはポジティブな材料だと思いますが、仕事を完了できず、得られていたはずのポイントを得られなかったのは非常に残念です。中団争いのライバルたちの前に出られていたことを考えると尚更です。ブレーキの問題を理解する必要がありますし、空力のアップデートについて学ぶべきことも多く残されています。バルセロナでマシンをレベルアップさせることを楽しみにしています」