モナコ公国の公道を使用したモンテカルロ市街地コースがモナコGPお決まりの舞台で、モナコGPはシーズンで最も派手で豪華なイベントと見なされている。
モナコの週末に開催されるこのレースは最も格式の高いF1グランプリとして有名で、すべてのコーナーに逸話がある。第1回モナコGPは1929年に開催されたが、コースレイアウトは今日までほとんど姿を変えていない。
これまでのすべての改修は、安全上の理由か、公道の改修の結果だ。スペースが非常に限られているためピット施設は2階建構造になっており、マシンは地上に置かれるが、エンジニアたちはその上階で業務を進める。ドライバーたちはF1カレンダーで最も低い平均速度と最も低い速度で旋回するコーナーを備えるサーキットに挑むことになる。
サーキットの特徴
モンテカルロの路面は滑りやすく、さらにはマンホールの蓋や車線境界線のペイント、バンプなど不用意なドライビングを見逃さないトラップがふんだんに存在するため、ドライバーとマシンに様々なチャレンジが提供される。メカニカルグリップが最重要ファクターになるこのコースでは、各チームはハイダウンフォースセットアップを選択する。
また、モナコの公道サーキットはブレーキに最も厳しい。最もヘビーなブレーキングポイントはスタート直後に待ち構える右コーナーのサン・デボーテだ。ここでドライバーたちが受ける減速Gは4.6Gに達し、220km/hから一気に減速するためブレーキペダルには142kgの踏力がかかる。下り坂でバンピーなターン10もトリッキーで、マシンコントロールを簡単に失ってしまう。
“キング・オブ・モナコ” の称号を有しているのは、通算6勝を挙げた伝説のブラジル人ドライバー、アイルトン・セナだ。また、コンストラクターはマクラーレンが強さを見せており、これまでに15勝を挙げている。
初開催 | 1950年 |
周回数 | 78周 |
サーキット全長 | 3.340 km |
レース距離 | 260.520 km |
ラップレコード | 1分12秒909 – ルイス・ハミルトン(2021年) |