エアロダイナミクス: 今年のマシンは、一見昨年のマシンとの違いが無いように見えるだろう。なぜなら今年はポーポイズ現象を完全に排除するため、マシンの下部に多くの変更が施されているからだ。プランク(フロアの中央部分)は10mm高くなり、外側のフロアエッジは15mm高くなる。さらに重要なのは、最大たわみが5mmに引き下げられることだ。フロントエンドのエアロダイナミクスに関しては、新たな規制が4つのプロファイル部分内のフロントウィング及び外側にある垂直のエンドプレートの端に適用される。またリアビューミラーは、3分の1倍大きくなるよう変更が義務付けられた。

安全性: 最も重要となる変更点はロールフープ。強度向上、そして全高がマシン基準面より900mmから950mmへと引き上げられ、さらに形状は大きさ最低20mm以上の円形にすることが定められた。万が一のアクシデントを防ぐため、ロールフープは昨年よりも大きな力に耐えられるようになっている。

最低許容重量: マシンの最低許容重量は798kgから796kgに引き下げられる。2014年から2022年の間に重量は計107kgの増加しているため、かすかではあるが、ここ数年の傾向とは真逆の変更となる。

タイヤ:  2023年のピレリの供給タイヤについては、チームやドライバーと共に緊密な協議が交わされた。より少ないプレッシャーで走行することができるようタイヤの構造に変更が加えられ、フロントエンドのグリップが改善されることによりアンダーステアを防ぐことが可能となった。また構造以外の部分に関して、ピレリはC0というC2と現行のC1の間の硬さである6番目のコンパウンドの供給を発表した。

今回のいくつかのテクニカルレギュレーションの変更により、比較的2023 Formula 1ワールドチャンピオンシップの安定性はクリアなものになるだろう。