また、スクーデリア・アルファタウリは温室効果ガス排出の削減の道を歩み続けています。排出量削減の最大要因は、イタリアおよび英国のファクトリーにおける100%再生可能資源による完全にグリーンな電気の使用です。加えて、ファエンツァにあるチーム施設は地元企業のバイオマスプラントから供給される地域暖房を活用しています。

先日、独自のグリーンエネルギー構想に沿う形でスクーデリア・アルファタウリは従業員用駐車場にEV(電気自動車)用充電スタンドとソーラーパネル330枚を設置しました。また、別の大型太陽光発電施設もまもなく建設される予定で、第一段階では約600kWPを発電します。

その他の取り組みとしては、チーム施設内では使い捨てプラスティックの使用が禁止されており、サーキット用ホスピタリティ施設のエナジーステーションでも同じく禁止されています。また、エナジーステーションは木製で、空間を最大限有効活用しており、軽量化によって輸送コストも軽減しています。そして、スクーデリア・アルファタウリは再生可能資源を利用してエネルギーを生産している世界各国の建設プラントを支援しています。

私たちの従業員も、自宅と就業場所間の自転車通勤距離をモニターして年間二酸化炭素排出量を相殺するアプリを採用しているファエンツァ市の自転車通勤推進プログラムを通じて変化を起こしています。

さらに、全23戦に参戦するレースチームを世界各地へ移動させることは環境に影響を与えるため、チームのロジスティクス部門がエネルギー効率に最も優れている移動時のカーボンフットプリント削減方法を常に模索しています。このようなイニシアチブを進めているスクーデリア・アルファタウリは、カーボンニュートラルとF1およびFIAが掲げる環境ゴールの達成に向けて着実に歩みを進めています。

 

エンリコ・ファステッリ(ファシリティマネージメント&HSE ディレクター):

「今が行動を起こして活動のサステナビリティにコミットすべき時だということを私たちは完全に認識しています。気候変動は私たち全員の生活に影響を及ぼしています。先日も私たちが本拠を置くファエンツァも洪水と豪雨に見舞われて広範囲に被害が出たばかりです。私たちの友人や従業員が影響を受けています。私たちの思いは困難を迎えているファエンツァ市とともにあります」

「ですので、私たちの事業のネットゼロカーボンとサステナビリティへ向かうプロセスにおける重要なゴールの達成をお伝えできることを非常に嬉しく思っています。しかしながら、これはステップに過ぎません。“環境への負荷を減らしながらパフォーマンスを追求する” という新たな視点からあらゆる機会を活用し、イノベーション / プロセス / 関係性に目を向けなければなりません。これは新時代のチャレンジであり、スクーデリア・アルファタウリはF1およびモータースポーツシーン全体と協力してクリアしたいと考えています」