2012シーズン
スクーデリア・トロ・ロッソは、ファエンツァとビスターのスタッフ全員の努力によって生まれたSTR7と共にF1世界選手権2012シーズンを戦った。STR7には引き続きフェラーリ056エンジンが搭載され、チームはダニエル・リカルドとジャン・エリック・ベルニュがコンビを組む新ドライバーラインアップを用意した。
リカルドは前年2011シーズンにスクーデリア・トロ・ロッソのリザーブドライバーとして経験を積み、HRTからすでに数戦出走していたが、ベルニュにとってはこの2012シーズンがF1デビューとなった。
2012シーズンがオーストラリアで開幕するとSTR7は高い競争力を発揮。リカルドがホームレースでいきなりポイントを獲得すると、ベルニュも第2戦マレーシアでF1初ポイントを獲得した。しかし、これ以降のスクーデリア・トロ・ロッソは非常に競争の激しい中団グループに揉まれ、ポイント圏外で終わるレースがしばらく続いた。
しかし、シーズン中盤から状況が好転。ベルギーGPで両ドライバーがポイント圏内でフィニッシュすると、シンガポール / 日本 / 韓国 / アブダビでもポイントを獲得した。最終的にリカルドとベルニュで合計26ポイントを積み上げ、コンストラクターズ選手権総合9位をスクーデリア・トロ・ロッソにもたらした。
2012シーズン用マシンをチェック: STR7