F1世界選手権 2017シーズン

F1世界選手権 2017シーズン

2017シーズン

F1世界選手権2017シーズンではラップタイムを4秒引き下げるために数多くのテクニカルレギュレーションが変更された。

マシンの全幅が1997シーズンと同水準の2 mに広げられてマシンのシルエットが変化し、フロントウイング幅も1,800mmまで広げられて後退角が付けられた結果、“アロー(矢)” 形状になった。また、タイヤもトラクションの最大化を目指してフロントタイヤの幅が245mmから305mmへ、リアタイヤの幅が325mmから405mmへ広がり、前シーズン比25%もサイズアップした。さらに、マシンの最低重量も702kgから722kgへ引き上げられた。

このような新レギュレーションに準拠してファエンツァで製作されたSTR12の最大の変化は、ルノー製パワーユニットの再搭載だった。また、スクーデリア・トロ・ロッソは前シーズンまでの伝統を打破する美しい新リバリーも用意した。マシンはレッドとブルーを主体にしたカラーリングとなり、F1参戦開始以来採用してきた赤い雄牛に代わってレッドブル・ブランドに倣ったシルバーの雄牛がエンジンカバーに描かれた。

2017シーズンはドライバー4人がSTR12をドライブした。序盤からステアリングを握ったダニール・クビアトとカルロス・サインツが大半で出走し、サインツはシンガポールGPで4位フィニッシュを記録し、チームに2017シーズンのベストリザルトをプレゼントした。しかし、シーズン終盤にドライバー市場に変動があり、スクーデリア・トロ・ロッソはドライバーラインアップを数回変更した。まずクビアトと入れ替わる形でピエール・ガスリーがマレーシアGPと日本GPに出走してF1デビューを飾ると、引く手あまただったサインツがアメリカGPからルノーへ移籍。結果、オースティンで開催されたこのGPはダニール・クビアトとニュージーランド出身のルーキー、ブレンドン・ハートレーで戦った。さらにシーズン終盤3戦は、ガスリーとハートレーのポテンシャルを評価するためにこの2人がシートに座った。

スクーデリア・トロ・ロッソは合計53ポイントを獲得し、2017シーズンのコンストラクターズ選手権を総合7位で終えた。

2017シーズン用マシンをチェック: STR12

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