Carbon Neutrality

Carbon Neutrality

2020年からの10年は、F1と地球環境の関係に画期的な変化が起きる新時代になる。この10年は、国連が定める「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に含まれる「FIA Environmental Strategy 2020 to 2030」(国際自動車連盟環境ストラテジー2020年 − 2030年)の指針に沿って進んでいくことになる。

FIA、F1、そしてスクーデリア・アルファタウリをはじめとする全F1チームの共通目標は「Countdown to Zero by 2030」に定められており、このミッションには、ファクトリーのF1マシン製造からサーキットの各種アクティビティ、ロジスティック、移動、レーシングまでを含むチームのあらゆる活動における二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)の計画的削減が含まれている。ファクトリーからチェッカーフラッグまでのすべてにおける二酸化炭素排出量をゼロにするために様々な目標を設定することで、2030年までにF1シーンの二酸化炭素排出量をゼロにしていくが、F1は、地球上の二酸化炭素量を削減するテクノロジーの進化に貢献することで、自分たちが持続可能性の好例のひとつとして世界から評価されることを期待している。

「Countdown to Zero by 2030」への取り組み

  • ファクトリー / ホスピタリティエリア

スクーデリア・アルファタウリは、再生可能エネルギーの使用、二酸化炭素排出量の削減、飲料・食料をはじめとする廃棄物の最小化によってファクトリーとサーキットのホスピタリティエリアにおける完全な環境移行を目指す。

  • サーキット

F1マシンは、持続可能な燃料を使用し、ハイブリッドテクノロジーを備えたパワーユニットの採用することで、世界で最もパワフルで最も効率に優れた自動車であり続けるため、F1全体は自動車業界の最前線に位置し続けることになる。

  • 移動

チームは、環境への影響が可能な限り小さい移動手段を使用することで、ロジスティック・機材の運搬の効率を可能な限り追求していく。

  • ネットゼロ化

不可避である二酸化炭素排出量のオフセットを目指し、スクーデリア・アルファタウリは有効な炭素隔離プログラムを実行していく。

2030年までの二酸化炭素排出量ネットゼロ化には、二酸化炭素排出量の定期的かつ段階的削減が含まれる。また、カーボンクレジットを取得し、完全に削除できない大気への二酸化炭素排出をオフセットする。これは明確に定義された目標が用意された戦略であり、1年単位で記録される。スクーデリア・アルファタウリはこの戦略に沿って行動しており、サステナビリティ・プログラムがスタートする1年前、2019年から二酸化炭素排出量削減に取り組んでいる。

環境問題専門企業との協働で進められた企業内アセスメントは、チームが2019年に約1万5,000トンの二酸化炭素を排出していたという結果を導き出した。そのため、二酸化炭素排出量削減が完全な環境移行を目指す最初の取り組みに選ばれた。また、様々なイニシアチブとアクションを通じて完全な環境移行が実現されることで共通目標「Countdown to Zero by 2030」が実現される。チームは1年ずつ数値を下げていくことを目標に定めており、その取り組みは2020年からすでに始まっている。二酸化炭素排出量の70%はファクトリー内のアクティビティで排出されているたえ、現在チームはここに最も大きな力を割いている。

 

下図は二酸化炭素を排出しているチームアクティビティとそれぞれの排出量を示している:

すべてのチームを含むF1全体のオペレーション2019年に25万6,551トンの二酸化炭素を排出しており、下図はその内訳を示している:

出典:www.formula1.com

2020年以降、スクーデリア・アルファタウリ二酸化炭素排出量削減のために以下の取り組みを進めている。

  • ファクトリー内:
    • 製造

二酸化炭素排出量最大の原因(2019年全体の74%) − ファエンツァのファクトリーと英国の風洞施設での製造プロセス – を削らすための具体的なアクションがすでに始まっている。

      • 最も大きなアクションは2020年を通じて行われ、2020年の二酸化炭素排出量を35%以上削減できる100%再生可能な電力が購入された。
      • 2021年後半にスタートするもうひとつの重要なプロジェクトが、Caviro Group傘下、Caviro Extra系列企業Enomondoとのパートナーシップだった。Caviro Groupはファエンツァに位置するスクーデリア・アルファタウリ本社から数百メートルの距離に施設を所有するワインブランドだ。また、廃棄物収集とガス・水・エネルギー供給事業を展開するボローニャに拠点を置く多目的企業Herambienteも関わっている。Caviro Groupはワイン製造プロセスから生まれる残留廃棄物を取り出し、それを燃料にしてバイオマス施設で熱電気を生産している。この熱電気によってファクトリーに温水が提供され、その温室が暖房設備、製造プロセス、ファクトリーのその他の設備に使用されている。

 

 

    • 廃棄プラスティックゼロ
      • スクーデリア・アルファタウリには、責任ある態度で地球環境に接することを全スタッフに教える教育プログラムが用意されている。また、チームは全スタッフ、外部サプライヤーおよびサプライヤーが同じ方向dを向けて初めて「Countdown to Zero by 2030」が実現できると強く信じている。その最初の一歩が、ファエンツァのファクトリーにおける使い捨てプラスティックの完全廃止だ。2021年4月から、プラスティック製ペットボトルおよびその他の使い捨てプラスティック製品がファクトリーから完全に削除されており、リフレッシュメントコーナーの自動販売機も使用できなくなっている(紙製ボトルに置き換えられた)。また、このようなプラスティック製品をファクトリー内で使用することも禁止されている。尚、ファクトリーの全雇用者には特製アルミボトルを支給しており、ファクトリーの全フロアに配置されている浄水器から無料でそのボトルに水を入れることができるようになった。また、ファクトリー内のすべてのコーヒーマシンは100%堆肥化(コンポスト化)できる紙製のカップとマドラーを使用している。
  • サーキット:

サーキットでは、最先端ハイブリッドテクノロジーを搭載するF1マシン用パワーユニットが大きな違いをもたらすが、ホスピタリティエリアでは、スタッフの選択と責任ある行動が消費と廃棄物の削減に繋がる。スクーデリア・アルファタウリとレッドブル・レーシングのホームとして機能している新しいエナジー・ステーションは、持続可能性と機能性にスタイルと快適さを組み合わせた最新施設だ。また、レッドブル・リンクが位置するオーストリア・シュタイアーマルク州に群生するカラマツから作られているエナジー・ステーションは優れた保温性と通気性を誇るだけではなく軽量でもあるため、組み立て・分解・輸送を速やかに行える。カラマツと防熱ガラスを使用しているためゲストエリアに空調設備を用意する必要もない。また、エナジー・ステーションのすべての電力と電気機器は省エネルギー対応になっている。さらに、2020年以降、同施設内ではすべての飲料が缶かグラスで提供されており、プラスティック製品は完全に廃止に成功している。さらに、エナジー・ステーションのスタッフは食料・飲料の廃棄物の削減・管理・分別について特別なトレーニングを受けている。

 

サステナビリティ・プログラムの年表

  • 2019年まで

サステナビリティ・プログラム誕生以前、スクーデリア・アルファタウリの製造過程で使用されるエネルギーのほぼすべてが再生不可能だった。

  • 2019

スクーデリア・アルファタウリを含むF1全体が二酸化炭素排出における状況を精査し、スポーツからビジネスまでを含むF1すべてにおけるサステナビリティの実現に向けて前進することを決定した。レッドブルがレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリが使用する新エナジー・ステーションをデザインした。ほぼ木材だけで建てられているこの施設は、環境に優しいグリーンな素材の使用の究極形で、面積と重量を最大限活用することで省エネルギーに寄与している。スクーデリア・アルファタウリは、2019年のチームの二酸化炭素排出量は約1万5,000トンだったと発表した。

  • 2020

スクーデリア・アルファタウリは、2020年の二酸化炭素排出量を35%以上削減するために、製造施設では再生可能資源だけを使用して生産される環境に優しい電力のみを使用することを決定した。電力を使用しないすべては、公共交通機関で輸送される天然ガスを代わりに使用することになった。スクーデリア・アルファタウリは二酸化炭素排出量を1年単位で計測し、環境問題専門企業からの協力を得て内部監査を行うことを決定した。2019年のチームの二酸化炭素排出量は約1万5,000トンで、そのうち74%がイタリア・ファエンツァのファクトリーと英国・ビスターの風洞施設から排出されていた。また、新エナジー・ステーションは環境への影響・音響・熱効率の最先端で、プラスティックフリーでもある。

  • 2021

ファエンツァのファクトリーは4月から使い捨てプラスティック製品を完全廃止し、プラスティック製ボトルの使用を減らすために全従業員にアルミボトルが支給された。ファクトリーのビジターおよびゲストもこの規則に従うことが求められる。スクーデリア・アルファタウリは二酸化炭素排出量削減に向けた具体的行動を取り始めており、その第一歩としてその最大の原因だったファエンツァのファクトリーにおける製造プロセスの見直しが進められている。今秋からはメタンガスの使用が禁止され、その代わりに再生可能資源から熱電気を発生させるバイオマス施設を擁するCaviro Groupが提供する地域熱供給が採用される。2022年から完全稼働するこの地域熱供給システムによって二酸化炭素排出量が2019年より6%以上削減されることが予想されている。

  • 2022年

ファクトリーの駐車場内にソーラーパネルが配置され、さらには電動バイク・電動スクーター用のチャージ可能な屋根付き駐輪場が用意される予定になっている。

  • 2030年

ネットゼロ・カーボンフットプリントの実現

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