マイアミの海がレーストラックへと姿を変えた。スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅とオラクル・レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドがミニジェットボートでレース対決。バトルは2つのF1チームによる「The (Un)Serious Race – サーキット外の愉快なレース」の第1戦目となった
素早いスタートを切ったリカルドが角田を中盤でオーバーテイクするも、アドバンテージを上手く抑え角田が最初にラインを通過。昨年、F1のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとのスワンプバギーレースでも勝利を収めた角田は、今回のマイアミ戦で2勝目をあげることとなった。
「僕の最初のマイアミでの勝利は、昨年マックスに勝利したスワンプバギーレースでした。今回は中盤でオーバーテイクされた後に、レース終盤で抜き返す、という前回と同じような流れでした。マイアミで2勝目、最高です。
今日の結果には満足しています。僕は負けず嫌いで、もし負けたら今夜は寝れないなと思っていたんですが、今日はよく眠れそうでレースウィークへの良い準備になりました」と角田は語った。
今回は全長2.08メートル、28馬力の最高速度48km/hのボートが使用され、Torch Craft MarineとJetstream Adventure Boatsによって制作された。惜しくも角田に敗れたリカルドは、今回のボートの特徴が角田に合っていたと語った。
「最初にミニジェットボートを見た時にそう思いました。ユウキが最後に笑うことになると。通常、彼は身長差で不利になることがあるはずですが、今回はボートに見事にフィットしていて、自分は負けるなと思いました。まるでユウキのために作られたようなボートでした」とリカルドは語った。続けて「今回の結果はボートのせいだと思います。悪いのはいつも乗り物で、操縦者は悪くない」と笑いながら語った。
今回のマイアミでの大勝利は、角田にとって2回目となるマイアミGPに向けての更なるモチベーションとなった。「今回の勝利は今週末の良いモチベーションになりました。昨年、スワンプバギーで勝利したあとに良い週末を過ごせたので、今のところは昨年と似た流れになっています。あとは全力を出し切ってポイントを獲得するだけです」
The (Un)Serious Race Series は、今シーズンの様々な国と地域で開催予定。現在、スクーデリア・アルファタウリが一歩リード。オラクル・レッドブル・レーシングにプレッシャーかける形となった。